WEB利用率さらに上昇、注文住宅は「来場予約」大幅増
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1.会社選び・物件選びのWEB活用率注文さらに増加、分譲も5年間で+20ポイント
まずは建築会社や物件を探した方法について、注文住宅では、首位の住宅展示場が前年比で微増にとどまった一方、2位のインターネットは+4.6ポイントと大きく増加した。
今回の調査対象者の多くは、コロナ禍の後半から5類移行後の時期に情報収集を行っていたと考えられる。外出制限などが緩和された時期のため、展示場の利用率が回復することも想定されたが、実際には展示場の伸びは見られず、むしろWEB利用率がより高まる結果となった。コロナ禍における生活様式の変化がそのまま定着したことに加え、一次取得の若年層をデジタルネイティブ世代が占めるようになった点も大きいでしょう。
注文住宅という商品の性質上、(単独展示場も含めた)モデルハウスが今後も集客において重要な役割を果たすことは間違いないが、「WEBで情報を吟味してからモデルハウスへ」というお客様側の流れも、今後変わることはないでしょう。
分譲戸建のインターネット利用率も60%台を維持。注文住宅と異なりコロナ禍以前からWEB利用率は高かったが、コロナ禍を経てさらに利用率が上昇した。注文住宅も同程度の水準までWEB利用率が上昇する余地があるとも言えます。
2.注文住宅のWEB問合せが大幅増、お客様も住宅会社も「来場予約」が定着か
2年前から調査が始まった、住宅検討者の「ネット活用法」。注目したいのは、注文住宅においてWEBでの来場者予約や資料請求を行った人が前年比+10ポイントと大幅に増加した点。推測ではありますが、調査対象者が会社選びを行った時期は、多くのメーカー・ビルダーがWEB来場予約を強化した時期と重なっており、結果として来場予約が(コロナ禍の一過性ではなく)お客様側・住宅会社側の双方で定着したと考えられます。
来場予約はこのまま定着する可能性が高く、WEB集客戦略において重要なゴールになることは間違いありません。
※株式会社住宅産業研究所「TACT」参照

