残り1か月を切りました、新「Googleアナリティクス」早急な移行を

残り1か月を切りました、新「Googleアナリティクス」早急な移行を

Googleアナリティクス従来バージョンの停止と新バージョンへの完全移行まで、残り1ヶ月を切りました。Googleアナリティクスは自社ホームページにおけるお客様の動きを可視化し、現状把握と課題発見に役立てるツールです。殆どの住宅会社のホームページに導入されているWEB集客力アップのための必須ツールです。

7月1日以降、Googleアナリティクスの従来バージョン(ユニバーサルアナリティクス、以下UAは事実上利用できなくなり、新バージョンGoogleアナリティクス4、以下GA4への移行が必須となります。UAとGA4は全く異なるツールであり、GA4を自社ホームページ改善に活用するためには、改めて初期設定が必要です。ところが、初期設定を正しく完了できておらず、GA4を活用できない状態にある会社がまだ多いようです。

初期設定後にGA4をほとんど使っておらず、設定時の不備やミスに気付いていないケースも少なくない。初期設定の主なチェックポイントを以下にまとめたので確認してください。

①そもそも、GA4にデータは蓄積されているか?
・UA→GA4へのデータ引継ぎは不可、GA4にデータを貯めるための初期設定が必須
・初期設定が未完了の会社は、大至急「GA4にデータが蓄積されている」状況をつくる
・初期設定のミスでデータが貯まっていないケースあり、GA4をほとんど見ていない会社は注意

②GA4にデータは「正しく」蓄積されているか?
・UAとGA4のセッション数・ユーザー数がほぼ一致することを確認(仕様上、数%のズレは発生)
・数値のズレが大きい場合は初期設定に不備がある可能性
(一部ページの設定不備で数字が少ない、二重計測により数字が極端に多いなどの事例あり)

③コンバージョン(反響)は設定できているか?
確認方法⇒GA4画面左側メニュー「管理」→「イベント」→該当イベントの「コンバージョンとしてマーク」をオンに設定後、コンバージョンがカウントされている(データが蓄積されている)ことを必ず確認
・「反響に至ったお客様の行動分析」のために必要不可欠な設定
・Google広告とデータ連携することで、広告の費用対効果改善も
・できていない会社が非常に多いが、WEB集客を伸ばすためには必ず設定を

④データ保存期間は「14カ月」に変更しているか?
確認方法⇒「管理」→「データ設定」→「データ保持」
・初期設定は「2ヶ月」、データが早期に消えてしまい前年比などでの分析が不可能に
・特別な理由がある場合を除き、データ保持期間は「14ヶ月」に変更を

⑤Googleシグナルは有効か?
確認方法⇒「管理」→「データ設定」→「データ収集」
・スマートフォンとPCの両方でHPを閲覧しているユーザーの精緻な行動分析などに必要

⑥「Google広告」「Googleサーチコンソール」との連携は有効か?
確認方法⇒「管理」→「Google広告のリンク」「SearchConsoleのリンク」
・Google内の主要サービスと連携しデータ精緻化、Google広告の費用対効果改善にも

⑦GA4の使い方を理解しているか?
・UAの利用はそろそろストップし、GA4に切り替えることが必須
・メイン機能の「探索」はお客行動の深堀りが可能、ハードル高いがいち早い習得を

これらのチェック項目をもう一度ご確認ください。

住宅会社のWEB担当者には「GA4を設定したものの、ほとんど使っていない」という方も多い。GA4は従来のUAとは操作方法や見られるデータが大きく異なるため、使い慣れたUAをつい使い続けてしまう担当者が多いかもしれません。しかし、そのUAも利用できる期間は残りわずかである。そろそろUAの利用はストップし、GA4に切り替えなければならない時期でしょう。特に、GA4のメイン機能とも言える「探索」は、使いこなすまでのハードルがやや高いもののホームページ内のお客様の動きをこれまで以上に深堀りすることが可能ですので、早く習得してホームページの集客力の向上にお役立てください。

                             ※株式会社住宅産業研究所「TACT」参照